概要
1999年リリースのアルバム『Californication』からの初シングル。
本作は2000年のグラミー賞において、Best Rock Song賞を受賞。
1992年に突如脱退したギタリストJohn Fruscianteの復帰作として一発目。
ギターのメロウなイントロから始まり、ゆったりした旋律とシンプルな演奏が
Anthonyの歌を際立たせている。
哀愁たっぷりのギターソロは正に「枯れたギター」。
一皮剥けた大人のChili Peppersが垣間見える一曲。
メンバー4人を乗せた車がひたすら砂漠の長い一本道を走る、
という一見何の捻りもないビデオに見えるが、これが実は奥深い。
Music Video
長い一本道は彼らのバンド人生を象徴しており、
傷だらけの彼らを乗せて、朝から晩まで走り続ける。
ここまでChili Peppersは長く険しい道を歩んできた。
初代ギタリストでありメンバーの大親友であったHillelの死、
メンバー間のトラブルやJohnの脱退、人気の低迷等、
いくつもの困難を乗り越えて来た。
誰もが「Hillelのようにアイツは死ぬ」と確信していたJohnのドラッグ中毒。
そのJohnが戻ってきたのは1998年で、
“Scar Tissue”をリリースしたのは、その翌年のこと。
このバンド人生を、彼らは傷だらけになりながらも生きてきた。
ぼろぼろになっても前進し続ける彼らを再現したMusic Video。
(引用:Red Hot Chili Peppers-知っておきたい名曲【Scar Tissue】)